【交通事故治療の期間とは?】治療期間や治療費打ち切りの理由を解説


交通事故によって引き起こされる怪我にも様々な種類があり、様々な症状があります。そこで治療費を加害者側に請求する場合も多くありますが、その際には交通事故の怪我における治療期間が重要視されてきます。

一体治療期間とは何なのか、治療費を受け取ることができない場合はあるのか、もし受け取ることができなかったらどうするのか、など皆様の疑問をこちらの記事で解決していきます。

交通事故における治療期間とは?いつからいつまで?

交通事故による損害賠償を請求する際には、治療期間によって金額が増減します。

この治療期間というのは、単純に治療を受けた期間というわけではなく、損害賠償を受ける際の特殊な基準で定まっているため、何も知らないと損をしてしまう可能性も少なくはありません。

そのような事にならないために、ここからは治療期間についてご説明いたします。

治療期間は『完治』まででは無い

治療期間は文字通り治療している期間であり、怪我を治療し始めてから完治するまでと考える方もいらっしゃるかと思いますが、そうではありません。その理由は交通事故によって受けた怪我が今後治らない可能性もあるためです。

例えば脊髄の損傷による下半身不随になってしまう可能性もあり、そうなってしまった場合には完治をさせることが出来ないという場合も出てきます。

そのため損害賠償請求の際には、完治するまでを治療期間とするのではなく、症状固定という決まりを設けることによって期間を定めています。

症状固定とは?

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症状固定というのは治療を続けていく上で、これ以上治療をしても症状が快方に向かっていくような変化が見られなくなった状態のことを指します。

文字通り症状がこれ以上は良くならず、状態が固定されてしまうということです。

そのため、完治をした状態ではなくても治療をこれ以上できない状態まで進めば、治療期間が終了ということになります。

交通事故の治療期間『DMK136』とは

交通事故の治療期間には、保険会社が設定している一定の目安となる期間があります。

治療期間はこのような目安によって定められる場合もありますので、しっかりと把握しておくことが必要です。

『D』打撲の場合の治療期間

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Dは「打撲」の頭文字であり、交通事故の中でも最も軽い怪我とされています。

交通事故で打撲になる例としては、衝撃で車内のどこかに身体を打ち付けてしまった、衝撃で尻もちをついてしまった等があります。

打撲の場合は神経系や骨に損傷があるわけではなく、痛みや腫れのみの場合がほとんどなので、治療期間はおおよそ1ヶ月とあまり長くは設定されておりません。

『M』むち打ちの場合の治療期間

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Mは「むち打ち」の頭文字ですが、むち打ちの正式名称は「頸部捻挫」です。

症状としては首に痛みを感じたり、頭痛や肩こりを感じることもあります。

症状も重くなく、捻挫といって油断する方もいらっしゃいますが、「頸部」の捻挫であり、首の筋肉やじん帯等が損傷してしまっている状態であるため、適切な治療を施さないと後遺障害を残す可能性もあります。

上記のように神経系に異常をきたすような症状であるため、治療期間は打撲よりも長くおおよそ3ヶ月とされています。

『K』骨折の場合の治療期間

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Kは「骨折」のKであり、DMKの症状の中で最も重い怪我です。

スポーツ等でするような軽度の骨折よりも重い骨折になる可能性も高く、ヒビが入るだけの場合もあれば粉砕骨折になる可能性もあります。

そのため治療期間がおおよそ6ヶ月と長く見積もられているのが特徴的です。

急な治療費治療の打ち切りもある

保険会社は様々な理由で治療費の支払いを打ち切りにしてくるケースがあります。

保険会社もビジネスでやっているので、なるべく支出を抑えたい気持ちは分かりますが、被害者側としてはもしもの時のために支払ってきた保険料の分を、しっかりと治療費を受け取りたいですよね。

なるべく多くの保険料を受け取れるように治療費の打ち切りのケースを覚えておき、適切な対応をしていきましょう。

治療打ち切りの理由1,通院頻度

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まず、治療費の受け取りを打ち切られる多くの理由が通院頻度です。

通院頻度が低いということは「何度も通院しなくてもいいほど症状が軽い」と保険会社に判断されてしまい、治療費の打ち切りにつながってしまいます。

確かに入院を伴わないような怪我だった場合には「会社に迷惑をかけるのが申し訳ない」「そんなに通院するほど痛みはない」ということもあるでしょう。

しかし、そこで通院をしなくなってしまうと治療費を打ち切られてしまうので、自分のためにも治療費を受け取れるうちは通院を続けることをおすすめします。

治療打ち切りの理由2,「漫然治療」

次に治療費の受け取りを打ち切られてしまうケースは「漫然治療」と保険会社に判断されてしまう場合です。

漫然治療とは症状を快方へ向かわせているような治療をしているとは見受けられず、怪我の治療過程に即していないと見受けられることを指します。

そのため、自分が現在どのような状態にあり、どのような治療を施されていて、どのような効果があるのかをしっかりと把握しておくことが必要です。

下記でご紹介することを意識して、しっかり先生とコミュニケーションを取っていきましょう。

薬の場合

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薬による治療の場合は最低限どのような薬をもらっていて、どのような効能があるのかを把握しておきましょう。

そうすることで自分にはどのような症状があり、どのようにして治そうとしているのかが分かります。

しかし、自分からお医者さんに聞く姿勢を見せなければ先生とのコミュニケーションが足りず、親身になって接してくれなくなってしまう可能性があります。診断書をしっかりと書いてもらう為に、しっかりと自分のことをお医者さんに聞いておくようにしましょう。

湿布の場合

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湿布薬を処方された場合にはなぜ湿布薬が必要だったのかを確認することがおすすめです。

湿布薬というのは炎症を起こしている部分を冷やしたりする際に使用されるものですが、それを使用することによって直接的に痛みが緩和されたものと判断するのは難しく、湿布の効果ではなく時間が経過した可能性もあります。

そのためどのような理由で湿布薬を処方され、何の症状を治すために使用しているかを知らないでいると効果のない治療と捉えられてしまい、治療費の打ち切りにも繋がってしまいます。

頚椎カラーの場合

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むち打ちになってしまった方は、頸椎カラーを装着した方が良いと勧めてくる場合もあります。確かにむち打ちの初段階では頸椎カラーを装着し固定しておくことは有効な判断として用いられます。しかし、首が固定されてしまい動かすことがなくなるので筋肉の衰えに繋がります。

その筋肉の衰えが原因で症状が良くならないのではないかとタチの悪いことを言ってくる方もいらっしゃいますので、頸椎カラーは目安として30日間程度の装着が良いでしょう。

こちらはあくまで目安ですので、お医者さんにしっかりと装着期間を確認した上で適切な期間装着するようにしてください。

リハビリマッサージの場合

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リハビリマッサージの場合は症状を快方に向かわせるという意味もあるかもしれませんが、マッサージというのは患部に痛みや痺れが残っている間にはなかなか出来ないものです。

そのため、マッサージを受けることができるほどに症状が回復したと見受けられてしまい治療費の打ち切りに繋がってしまいます。

マッサージにどのような効果があるのか、リハビリに必要なマッサージなのかということをしっかりと把握しておきましょう。

治療打ち切りの理由3,保険会社との接し方

打ち切りになってしまう理由として一番変化球のものが、保険会社との接し方が悪かったため治療費を打ち切られてしまったという場合です。

相手もビジネスでやっているので私情はなかなか挟まないですが、それでも人間ですのです。あまりにも良くない対応を相手にされると治療費を打ち切ることもあるそうです。

なので担当者の対応が気に食わなかった場合でも暴言を吐いたりせず、丁寧に対応していかないと治療費の減額どころか打ち切りという話にもなってしまいますので注意しましょう。

保険会社との接し方は丁寧にする事が上手くやるコツ

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「相手の対応が気に食わなかったら保険会社との接し方はどうすれば良いんだ」「保険会社とうまくやっていける気がしない」という方もいらっしゃるでしょう。

ですが、やることはとても単純でしっかりと通院し診断書を書いてもらったりすることで通院の実績を作っていくことが大切です。

そうすることで担当者も治療費を削ることのできる通院数ではないし、診断内容も治療費を払う範囲内ということをしっかりと分かり、こちらの意見が通りやすくなります。

このように自分が優位に立つことができるように、自分は通院をしていてこのくらいの症状であるという証拠をしっかりと集めることが必要です。

「治療費打ち切り」その後の対処法

これまで説明したことを実践したり気をつけてきたが、治療費の打ち切りをされてしまった場合には、どのようにしていけば良いのか分からないという方もいらっしゃるでしょう。

そのような方のために治療費を打ち切られてしまった後の対処法をご説明いたします。

1,自分の健康保険を利用する

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まず一番基本的なものが自分が払っている健康保険を活用し治療にかかる負担分を3割にすることでしょう。そうすることで掛かるはずだった金額を大幅にカットすることができます。

中には意図して起こした事故ではないので、自分の財布から金を出すのは納得がいかないという方もいらっしゃるでしょう。

そのような方はこの後に説明する方法を実践してください。

2,自分が加入している人身傷害保険を利用する

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自分のお財布からお金を出すのに抵抗がある方などにおすすめなのは人身傷害保険を活用して、保険金を受け取ることです。

この方法の良いポイントはしっかりと保険料を収めていれば、過失の割合に関係なく保険金を受け取ることができるという点です。

しかし、しっかりと人身障害保険に加入していないという方も多くいらっしゃるので、もしもの時のために加入しておくことがおすすめです。

3,自賠責保険の「仮払い金」制度を利用する

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事故が起こった場合には、すぐに損害賠償金が出るわけではなくしっかりと裁判を行い、示談・和解が成立した上で損害賠償金を払うという流れになっているため、手元にお金が来るのは事故が起こってから時間が空きます。

しかし、事故による怪我の治療はすぐに行うものなので、治療費を保険会社から打ち切られてしまったらお金がなくなってしまいます。

そんな時には加害者側の加入していた自賠責保険会社に連絡をし、被害者請求をすることができます。この制度をうまく活用すれば自分たちの示談や和解は、まだ成立していないという状況でも自分のお財布からお金を出さずに治療を受けることができるということです。

4,弁護士に相談する

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保険料が打ち切られてしまってもう他に打つ手もなく、どうしようも無いという方は弁護士に相談をすることがおすすめです。

弁護士の方はその道のプロですし、様々なケースを経験してきています。そのため、なぜ治療費が打ち切られてしまったのか、分からないという時には迷わず弁護士に相談しましょう。

治療費の打ち切りの原因がわかる場合もあれば、不当な打ち切りとして弁護士の方が話をつけてくれる場合もあるので、何もわからないという場合には一度弁護士の方に頼ってみてください。

まとめ

交通事故によって怪我をしてしまった際には自分が望む期間治療費を受け取ることができるわけではなく、しっかりと期間が定められていたり、打ち切りになる場合もあるということはお分りいただけたでしょうか?

上記でご説明させていただいたことをしっかりと頭に入れてご自分の思うように治療費を受け取れるようになっていただけると幸いです。

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